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REVOLUTION OS

THINK

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リナックス、オープンソースを、それを作り出したキーマン達へのインタビューによって、その起源と成長を捉えたドキュメンタリー・フィルム、[REVOLUTION OS] 日本語版のDVDを見た。
やぁ、面白かったぞ。

rev_os_0.jpgREVOLUTION OS(日本語版)


価格: 4,095円(本体価格:3,900円)

発売元: ナウオンメディア株式会社

仕様: ドルビーデジタルステレオ2.0ch全編:約85分


「伽藍とバザール」の著者、エリック・レィモンドがマイクロソフトのお偉いさんに「あんたは誰」と聞かれて「あんたの悪夢さ」と答えたという話から始る。

フリーソフトウェアの成立経過を、フリーソフトウェア財団の設立者、リチャード・ストールマンによって語られる。フリーソフトウェアの「フリー」こそ Freedom のフリーであり、ソフトウエアを共有しうる世界を目指していることが語られる。その GNU を推し進める過程のなかで、その「核」カーネルを開発したフィンランド人のライナス・トーバルズの登場、[Linux] リナックス OS (オペレーティング・システム)がこの世に姿を現した。
この20年間、「Linux」と「オープンソースムーブメント」によってマイクロソフトの独占に対して対抗する世界が形成されてきた。多くのハッカー達によって始められ、草の根的広がりを経て、異端が一つの競争者へと成長していく。「オープンソースの定義」の起草者、ブルース・ペレンス、ラリー・オーガスティン、ブライアン・べーレンドルフといったLinuxの誕生から今に至るまでを語るに欠かすことのできないキーマン達のインタビューによって、その過程を余すことなく捉えたフィルムなのだ。

この REVOLUTION 革命は進行中だ。
この革命を起こした男、リチャード・ストールマンが最後に語る。
「この GNU プロジェクトは一大ハックなのだ。それも、社会を変革する過激な知的挑戦なんだ。ただ単に変えるだけじゃなくて、良い方向に、賢いやり方でね。」

Be-h@us が進めようとしている世界がここにある。住宅を作る OS を皆で作り出したいと考えているのだ。こんな方向にね。

Posted by @ December 30, 2004 12:13 AM
Comments

私はまだ「REVOLUTION OS」を見てはいないのですが、この作品に登場するエリック・レィモンドが「伽藍とバザール」を発表した2年後に書いた「たのむよ、仕事かわってくんない?(Take My Job, Please!) 」が実におもしろいのです。
http://cruel.org/freeware/takejobj.html

この中で、エリックは自分たちのやっている仕事に興味がある人に「8つの資格」が必要だとその条件(おもしろいけどタフな内容)を掲げています。
そして、もしもこの条件を満たす人であれば、
「で、そこのきみ! 
もしこれだけの条件がそろってたら、いますぐ連絡よこして仕事をかわってくれ。ぜひきみにやってほしいのよ。
ぼくがつぶれる前に、どうしてもだれかにかわってもらわなきゃならない。」
と吐いています。

Be-h@usのOS開発を推進してきた秋山さんの本音も、エリックと同じではないかと思います。

Posted by: 栗田伸一 @ December 30, 2004 11:24 AM