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2004年新潟県中越地震/田麦山

THINK

川口町は震度7という新潟県中越地震で揺れがいちばん大きかった町だ。

川口町の地震情報の中にある「かわぐち地震災害対策広報」の11月21日付け20号の「家屋被害調査結果」によれば、最も大きな被害がでたのは田麦山地区で、住宅166戸のうち90%の159戸が全壊、半壊以上となると162戸となり実に98%ということになる。

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その田麦山地区にでかけてきた。

朝日新聞の11月12日の記事に、今回の地震に「激震ゾーン」なる特別な一帯が判明したということが報道されていた。
激震ゾーンは川口町の田麦山から、旧堀之内町(魚沼市)新道島を結ぶ幅約500m、長さ約6000mの範囲で、ある意味でピンポイントといべき場所に大きな被害が集中したようだ。

中越地震新潟大学調査団
日本技術開発(株) パブリックマネジメント事業部


11月26日の午前8時過ぎにJR八王子駅を玉井さんと圏央道「日の出IC」に向かう。圏央道経由、「鶴ケ島IC」より関越道、一路、新潟を目指す。

午前11時過ぎ、震源近くの越後川口SAに寄り、すぐ「越後川口IC」から一般道に降りる。
まずは情報を探りながら、国道117号を北上し、小千谷市内で信濃川の対岸、JR小千谷駅側に渡り、国道17号を川口町まで戻るというコースをとった。川口町に入って対岸に再び渡り試行錯誤しながら田麦山地区を目指した。

田麦山地区はのどかな山里という風情の場所、しかし、そこは何かしら壊れてしまった家、中を伺い知ることはできないが、なにも機能していない集落であった。
自衛隊による瓦礫と化した家の撤去作業が進行中、避難先であり復興の拠点である田麦山小学校だけが賑わっていた。

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その後、暗くなる前に、国道17号にでて長岡方向へと北上した。

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Posted by @ November 29, 2004 10:44 AM
Comments

昨日(12月12日)のニュースで、川口町の田麦山小学校が避難所としての役割を終えるとのニュースがあった。避難されていた方々が仮設住宅に移られるとのこと、皆さんが掃除をされる姿が映し出された。
又、建築学会の今回の地震についての報告会で、地震の起こる前の台風等の降水で地盤が大量に水分を含み、それが今回の地盤の弱いところをますます弱くしていたとの報告があったようだ。

Posted by: 秋山東一 @ December 13, 2004 10:48 AM