MINOX35GT | [ Camera ] |
デジカメ全盛の今、昔の銀塩カメラを取り出してみる。
最近は LOMO なるロシア製のカメラが流行っているようだが、これはドイツ製の MINOX35GT ミノックスである。
ちょうど手の中にすっぽり入ってしまう。あの頃35mmカメラとして一番小さかったと思う。
昔の蛇腹式のカメラのように、前蓋を開けると沈胴式のレンズがでてくる。絞り優先の電子制御のシャッター1/30~1/500、オートフォーカスなんていうしゃれたものはついていない、距離は目測してレンズ先端の距離リングを手動で合わせる。
レンズはColor-Minotar 35mm/F2.8で、なかなかの写りなのである。
軽くてコンパクト、プラスティックで塗装仕上げだが決して安っぽくない。いいカメラなのだ。
前蓋を明け、被写体との距離を目測、距離リングを合わせてファインダーを覗いてシャッターを切る。コチという機械的な音がする。そんな手続きがあってもいいじゃないかと思う。
このデザインのまま、この MINOX が、デジカメになったら、私は即買います。
1987年に「東アジア世紀末研究会」で香港に行った時、手に入れたものだ。それから、ずっと使い続けていた。しかし、自分自身の眼が悪くなり、距離リングの 0.9 1 1.2 1.5 2 3 5 10 ∞ に合わせるのがしんどくなった。
そしてついにオートフォーカスの CONTAX T2 に変えてしまった。
正面ファインダーの隣に電池ボックスがあるところも外観状のユニークな点だ。
現在、その電池(V27PX 5.6V)は製造されておらず、代わりに[V27PXアダプター]という電圧変換型アダプターとボタン電池SR43 (1.55V)を4個使用する。そのアダプターが6.2Vを所定の5.6Vに変換してくれる。
製品が残って使用する電池がなくなるというのは困ったことではあるが、写真の右が本来の電池(V27PX)、左側にあるのがアダプター、本来の電池と同じ大きさの筒状でそこにボタン型電池(SR43)を4個入れて、今まで通りに使える。
「アダプターを付けてまで使うと重くなる」というようなことはない。電池もその代わりのアダプターとボタン電池4個も10数g程度のものである。アダプター 2,200-円、ボタン電池一個385-円が4個で1,540-円と散財ではある。V27PX電池は560-円であったから電池だけでも3倍か。
オプションのデータバック D-35 である。
フイルム圧着板のついている本体の下部を、これに取り換えるだけである。年月日と時分の二つのモードが選べる。
使い方は非常にユニーク、他にこの方式をとったカメラがあるのか知らないが、撮影後、「プリント」というボタンを押してフイルム隅に写すのだが、あまり美しくない。ハードケースに入らないので、すぐ使うのをやめてしまった。
クラシックな革のハードケース、前蓋のしまった状態はレンズの出っ張りがないからノッペリしている。本体にはストラップを付けられるような物は付いていない。従ってこのケースは必需品だ。
この長いストラップで首から小さなカメラがぶら下がっているのは少々照れ臭いものではある。
世の中、こんなところまできちゃっているのですね。
あの M型LEICA が............。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040212-00000002-zdn_pc-sci
Posted by: 秋山東一 @ February 13, 2004 06:19 PM昔、知り合いの事務所で建築写真家S.U.氏がミノックスで撮ったというスナップ写真を見せてもらったことがある。その事務所のスタッフも同じミノックスを持っていたけれど、写真の出来栄えは雲泥の差だった。
エプソンの試作品はブランド名を別に考えたほうが良いでしょうね。或いは精工舎で出すとか。
nozawaさんと同じ気持ちを10数年前に抱き、私も購入してしまいました。
秋山さんは巧みなエバンジェリストです。
革ケースまで揃えて、首からぶら下げてアメリカ旅行に持ち歩きましたが、傑作はほとんど撮れませんでした。
同僚がアメリカで白い色のモデルを発見し、即、購入していました。あのカメラもあまり使われていなかったようです。
今度、こんなカメラも発表になるようです。
http://www.itmedia.co.jp/pcupdate/articles/0402/13/news003.html
あ、何だかたまらない・・・。
ものスゴクむねの奥をクスグラレますー。
首からぶら下げて歩き回りたい・・・。