EXTRA/ORDINARY OBJECTS | [ BOOKS ] |
ここにあるのは EXTRAORDINARY OBJECTS 「並外れた、異常な」物ではない。
EXTRA/ORDINARY OBJECTS とは、普通にして、かつ異常なモノの意味なのであろう。
そのモノは極あたりまえに「普通」のモノとして存在し、ある方向からは、それは「特別」な、あるいは「異様」なモノとして存在する。そんな多様なモノ、多様な存在をたくさん見せてくれる図鑑である。
それは、乾燥させたイナゴ、ペニスケースから家庭用放射能測定器、携帯人工心臓まで、1000ものモノが収集され美しい写真で見せてくれているのだ。
多様なモノの世界を見せてくれるということは、多様な人間の有様を教えてくれるということなのだ。
南北差、男女間の性差、宗教、慣習、その他諸々の有様の違いが、そのモノの見方の差となって現れていることを教えてくれる。
この Heineken ビール瓶は特別な形をしている。空き瓶になったらレンガと同じように建材として使えるのだ。
環境保護用ボトルというわけだ。World Bottle というらしい。
空き瓶を建材に使用しなければならない、そのような世界が存在するのだ。
1000 Extra/ordinary Objects
1000レアモノ大図鑑
Taschen
レアモノなる訳語は変だし、「お国変われば、変なモノ」図鑑というような扱いも正しいとは思えない。この図鑑の意図は、世界中のモノの STOCKTAKING なのだ。
巻末には Yellow Page が用意され、そのモノの入手法、補足情報がある。
1000 Extra/ordinary Objects の抜粋版
1巻、2巻とでるようだ。内容は1000レアモノ大図鑑と同じ。
まだ、本は見ていませんが、たしかに「レアものという」言い方は気に入らないし、モノを通じて世界を読みとるという、おそらくは元々の意図が表現されていないタイトルですね。売り上げの数字を増やすための努力としては、NTVの手口よりはずーっとマシだというべきなのでしょう。
しかし、おもしろそうな本だ。