031010

BRÜKENBAU (ブリュッケンバウ)

BOOKS

本屋に行っても、建築関係の書棚を覗くなんてことは、めったにない。
たまたま、霞ヶ関の本屋を覗いて、行くともなく建築関係にこの本を発見してしまった。

ブリュッケンバウ、BRÜKENBAU、独語で「橋の建設」という本だ。
判型から、すぐガイドブックと分かるが、まさしくミュンヘンのドイツ博物館 DEUTSCHES MUSEUM の「橋」についてのガイドブックの翻訳版なのだ。

bruckenbau.jpg


Bruckenbau (ブリュッケンバウ) : 博物館で学ぶ橋の文化と技術
編著者: ディルク・ビューラー

訳: 海洋架橋調査会

ISBN: 4306093697
出版: 鹿島出版会
定価: 1,800円+税

すばらしい。

ここには「橋」の歴史、技術の全てが語られている。それも、専門書としてではなく一般の人達対象のガイドブックとして書かれているのだ。
簡単な力学についての疑問点から、アーチ橋・桁橋・吊構造・可動橋・ユートピアと語られ、最後にミュージアムの展示物の歴史と、展示の歴史が語られる。
すばらしい。

一般の人向けと言っても、正確な記述にはどうしても専門用語が欠かせず、翻訳された方々のご苦労がしのばれる。
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ミュンヘンの DEUTSCHES MUSEUM に行ったのはずいぶん昔だ。この本で、あの時の興奮を思い出した。その時の橋の展示についての記憶はないが、同じ土木部門のトンネルの展示に実物大のトンネル断面があったのにびっくりしたのを思い出す。
この本によって「橋」の展示も新しい技術革新による変化を反映させるべく、大々的に更新されているのを知る。この本を見ながら、そのダイナミックな展示、展示物を感じることができる。

あの時の駆け足で展示を見たのを、もう一度じっくり見たいと思った。又、新しく展示された世界を見てみたいと思っている。

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DEUTSCHES MUSEUM のサイト
http://www.deutsches-museum.de/

Posted by @ October 10, 2003 08:25 AM
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