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立松久昌さんのお別れの会

Architecture

昨日28日は、立松久昌さんのお別れの会に参列した。

立松さんは建築評論家・編集者、建築界では誰一人として知らないものはいないというくらい高名な方だ。今月14日お亡くなりになられた。
長く「住宅建築」の編集長を努められ、それ以前は、彰国社で「建築文化」「国際建築」の編集に携わっておられた。
「おい、おめぇら」というベランメエと、喧嘩っ早いお酒で知られる。
1931年生れとのことだから、70ちょいという若さであられた。

この「お別れ会」で、初めて、立松さんが麻布高校の卒業生であることを知る。その上、学校の理事まで務められておられていたのだ。
あのベランメエ口調と麻布とは結びつかなかったが、今回の「お別れ会」は建築思潮研究所(住宅建築編集元)と麻布学園との合同で、学校の講堂で開かれたのだ。

その講堂にも入りきれない参列者でいっぱいであった。

立松さんの盟友、建築評論家・平良敬一さん。建築史家・伊藤ていじさん、美術史家・益田祐作さん、それに麻布同期の方々の「お別れの言葉」に、立松さんとの熱い交友関係が語られた。

直接存じ上げないが、 建築家・芦原義信さんもお亡くなりになった。
建築が熱かった時代、それを作り出した関係者が表舞台から去っていくような感じがする。

今、「建築」がブームだという、しかし建築批評は沈潜しているように感じられる。立松さんはそんな時代を、ベラボウメと、行ってしまったようだ。


tatematsu_1.jpg追記 040911

2004年9月、「追悼・立松久昌」と題する小冊子をお送りいただいた。
いつのまにか、お亡くなりになってから1年もたってしまったのだ。

一周忌にあたり、「お別れの会」の弔辞、「偲ぶ会」の話、追悼、見舞いの手紙、年譜に至るまでを一冊の本にまとめられたとのことだ。
まとめられた友人知人の話・文章の端々に、多くの人達に慕われた故人の人柄にふれることができる。

Posted by @ September 29, 2003 05:08 AM
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