COMPASS | [ Stationery ] |
最近、ハンズメッセで廉価にして手に入れた独逸はエッシェンバッハ Eschenbach 製のコンパスである。
BEARING COMPASS ベアリング・コンパスという。BEARING は方向とか進路の意味、日本語では「針路コンパス」ていうんだろうか。僕はずっとコンパスの軸受けにベアリングが使ってある精密なコンパスって意味かと思っていた。恥ずかしい。
目標物の方位を精密に読み取るためのコンパスなのだ。表面から見ると普通のコンパスにしか見えないが、コンパスの軸線上の下部に覗き穴、その上部に照準がついているのが分かる。
使用説明書にはこう書いてある。
両眼を明けて、コンパスを眼より10cm から 15cm の位置に保つ。
光学的効果により照準された目標物とコンパスの表示を同時に読み取ることができる。
たしかに、照準された目標物とコンパスの表示を明瞭に、251°というように読み取ることができる。海上でも陸上でも実用的に用いられるらしい。距離は歩測で、ポイントごとに数値を読み取れば、簡単な敷地の測量にも使えそうである。
/021023
月刊OMフォーラムvol.9 [今月の道具]所収