030716

住まいのデパート・ペンタくん

THINK

昨日、八王子の丘陵地帯の学校を訪問した帰り道、「住まいのデパート・ペンタくん」の東京多摩センター店に寄ってみた。

penta_kun.jpg

テレビのコマーシャルでおなじみの、隈 研吾・設計の多摩センター駅近くのガラス張りの大きな建物だ。

道路からそのまま駐車場に入る、傾斜地のせいかそこは地下2階、200台近く入りそうな大きな駐車場も、ウィークディのせいかそれほど混んでいない。エレベーターに向かうとそこに張り紙「同業者の入場を禁ずる」「撮影禁止」とのこと。
エレベーターで8階屋上に上る、半分屋根下の屋上はエクステリア売場、全てに「ペイントハウス価格」という価格が提示されている。上から下へと降りる。7階にはミュージアム、そういえばデパートってミュージアムもあるよなーと思った。6階から4階までは、住宅機器の展示場と同じ雰囲気、全て「ペイントハウス価格」が付いているが、メーカーが出展しているのであろう。変っているのは上足で見せる展示が結構広い面積を占めている事くらいか。それとたくさんの営業の男女と、そこかしこにある商談室が多い。

やっぱり圧巻は1,2,3階と吹抜けの大空間に展示されている実物大の住宅である。凝った造りの数寄屋がまずは目に付く。しかし、最大の目玉は、住宅実物大のビフォー・アンド・アフター「戸建てまるごとリフォーム」か。「築20年」という古家が、坪20万円から、坪35万円まで4種類、リフォームの実物が展示されているのだ。その10棟余りの家並みは、ちょっとした街に踏み込んでしまったような錯覚に陥ってしまうくらいだ。

全てそれは「住宅リフォーム」のテーマパークというべきものであった。「住まいのデパート」といっているくらいだから当然か。デパートが「テーマパーク」だった時代は過去のことだけど。
駐車場に降り帰ることにする。駐車料金240円也、もちろん「商談」あれば無料ですけど。

テレビ番組ビフォー・アンド・アフターが「住宅リフォーム」の「面白ければいいじゃない」「楽しければいいじゃない」というショウとすれば、この「住まいのデパート」も「・・いいじゃない」をビジネスにする仕組みがあった。その二つとも好一対というべき世界がそこにある。

http://www.paint-house.co.jp/penta_atc/index.html

Posted by @ July 16, 2003 09:46 AM | TrackBack (0)
Comments

先日、多摩センターにある多摩美大の美術館に行った時、これがそうかと横目で見ただけです。
テレビ番組ビフォー・アンド・アフターは何故かリフォーム後の画像になると決まって紗が掛かっているのですね。匠の技があまりにも神々しく後光がさして、あーなってるのかなと不思議に思う私です。
最近、駅に行く途中にできた建て売り住宅を見て思ったのですが、現実の建物が映画のセットと言うよりも、だんだんとCG化しているのに気付きました。もう、外壁のサイディングなんか、タイル風や石張り風など、まるでテクスチャーマッピングのそれと同じですね。

Posted by: 五十嵐進 @ July 16, 2003 11:01 PM

室内にある、空調された空間の中にある、原寸の住宅って、やっぱり変な感じであります。どうしても、本物には見えない、映画のセットのように感じます。
もちろん、作った方も本物である事を主張していない。もしかすると実際の仕事も本物であることではなく、実は「映画のセット」なんですよ、と言っているのかも知れない。
恐ろしい感じがしますね。

住宅展示場の住宅の方が、まだまともな感じがします。

Posted by: 秋山東一 @ July 16, 2003 08:06 PM