030629

Be/606/BOX

Be-h@us

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昨日はあいにくの雨模様でしたが、雑誌の取材で仙台近郊の宮城県柴田町船岡の Be/606/BOX にでかけました。一年ぶりの訪問でしたが、お住まいの保科さんもお元気、フラッグシップ(Flagship)と呼ぶ、この Be-h@us も変わりなく凛としておりました。
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この保科さんの小さな Be-h@us は、www.be-haus.com の WORKS に11番目の Be-h@us としてのっていたものです。
建築家・増沢洵による住宅建築の名作、「最小限住宅」を、その精神、その合理性を現代に蘇らせたいという考えで作られ、縦横3間角の9坪の平面を、現代的な「集成材・金物・パネル」による工法で、メーターモジュールの Be-h@us 6m × 6m として、正方形のプラン、箱状の躯体の2階建の住宅として作りだしました。
屋根は基本的にフラットルーフですがOMソーラーシステムを備えた三角形の小屋、南面の大きな開口部をコントロールするバルコンを備えています。
「最小限住宅」の3間角と、この Be-h@us のメーターモジュールと比較すると、ずいぶんと大振りな余裕を感じさせます。厨房上部の床を3M幅として南面バルコンへ出入りのできる形も全体として使いでのある空間としています。本体内部に土間があるのを嫌って、下屋の形で玄関を作っています。
今回再訪して、外はじめじめと梅雨っぽい天候でしたが、室内はからっとして、この Be-h@us の室内環境の良さを再認識させられました。

この Be-h@us が、合理的な工法とシステマチックな考え方によって、現代の要請するエコロジー、サスティナブルな仕様を満たす、新しい時代の「最小限住宅」になりうるのではないかと考えています。

現在、この 606 と 408 という二つのプロトタイプの整備が進んでいる。

Posted by Toichi.AKIYAMA @ June 29, 2003 09:46 AM
Comments

最初の写真って、畑の上に浮かんだ潜水艦の司令塔(conning tower)って感じで好みなのですが。あんまり、そういうふうに感じちゃう人はいないだろうなぁ。

Posted by: 秋山東一 @ June 30, 2003 11:50 AM