blue book / red book | [ Architecture , BOOKS ] |
北海道の井端君から本が送られてきた。
同封されていたメモには『「ようこそ我家へ」的な身勝手な本を作りました。少し遅めの中〆のつもりです。井端』とあった。
井端君と親しく呼んでいるが、アトリエAKUの井端明男氏のことだ。
多くの優れた公共建築の設計者として知られる氏が、フリーランスの建築家として独立したのだ。
そして、自らが二冊の本を作ったとのこと……。
「いつもの居間」と題して自宅の様々な話、そして、「週末の居間」として別宅の詳細が語られる。
それらの間に八つのコラムがあり、彼の朴訥な言葉で過去未来、建築、日常が語られていく。
そして、red は、なんと、夫人井端ゆき子さんの本だ。
彼女が人形作家であることは存じ上げていたが……、沢山の人形、そして沢山の玩具……だ。
心が、動く。
作りたいという気持ちだけで、
無心に作る。
このエネルギーは本当に魔法です。
考えたことが手に伝わり、
形になっていく。
……彼女の言葉に感銘する。
井端君とは永い付合いだ。1973年に東孝光の事務所から独立し、自分の事務所を構えた時からだから45年……だ。
実は、井端君は私の事務所の最初のスタッフだったのだ。
この blue book の二番目のコラム「一本の電話」のAt氏とは私のこと 、彼が自ら語っているのを読んで、あの時の日々……を思い出している。
そして、「で、君はどうする?」だ。そのHira氏もUe氏も私の友人……、その場にいるように想像できる。
人って変わらないものす……ね。