@小佐木島 | [ Architecture , BeV Standard , Place ] |
秋山建築学校第7回は、広島県三原市の小佐木島で10月29, 30日と開催された。
小佐木島は広島県三原市、瀬戸内海は三原湾に浮かぶ小さな島、三原市街から南へ約2.7kmに位置する。人口6人という有人島、コンビニもなければ自販機もない。
そこは北海道札幌のアトリエAKUの鈴木敏司氏が大いに入れ込んで、地元の方々と作り出した場所なのだ。
前々から設計道場・建築学校をここで……、と考えていた場所、小佐木島なのだ。
「宿NAVELの学校」に泊り、「ばあちゃん食堂」でごちそうになり宴会、そして、鈴木が出してくれる「島の課題」で勉強だ。
鈴木氏に迎えられ上陸……、早速、宿泊先の「宿NAVELの学校」「ばあちゃん食堂」に向う。港から、ほんの目と鼻の先……だ。
写真は「ばあちゃん食堂」前のベンチで、鈴木氏と私……、奥に建築学校事務局長の田中君だ。
今、こうして、彼の一番新しい作品……というか、仕事に出合えるのが本当にうれしい。
実に巧みに再構成された施設なのだ。
写真は、L字形の宿泊施設と食堂の中庭に集う学校生徒たちだ。
鈴木が小佐木島の拠点とする……この島唯一の新築建物「島の台所」から角を曲がってすぐの場所、海が目の前の場所に露天風呂付きの週末住居をという課題だ。
これは島の人達が使い、島に来たゲストも使う……という施設だ。
建物は4mX8mの1.5階の片流れ、敷地の普段さを使って高い位置にデッキ、そこにジャクジーという計画だ。
そこに鈴木の指摘……、温水を作り出す設備はどうするのか、島にある廃屋の木材を燃料として……、ボイラーは……。もっと太陽熱を利用して……、と構想は拡がるのだ。
特にコンセプチュアルな発想が皆に見られ……、なかなかの見ごたえを感じた。
パターン・メソッドという設計手法から、自らが考えていく方向に……。
島を出る最後の船、17時07分発三原港行きに乗船、夕日に輝く小佐木島を後にする。
なかなかの充実した二日間であった。