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第2回コスモネット米国建築・住宅視察ツアー/2

Architecture , Event

L1000461.jpg今回の米国建築・住宅視察ツアーの最大の目的が、このライトの落水荘 Fallingwater、カウフマン邸であることは旅程を見ても明らかであろう。

旅行4日目、シカゴからピッバーグに移動、早朝、この落水荘に出かけたのだ。

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ずっと、フランク・ロイド・ライトは身近にあった。

藝大建築の生徒だった時にはタリアセンに学んだ天野太郎がいた。その後、遠藤新の息子である遠藤楽も近しい人であった。彼の主宰するライトツアーによく誘われていた。

そんな環境にいると、何だか分かっているような気分になっていた……、今回のツアーは初めてライトを知る旅になったように思える。

今回、シカゴのライト自邸・アトリエ、その周辺の住宅群、ユニティー・テンプル……、そして、その後のニューヨーク・グッゲンハイムにまで……、旅は続くのだ。

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その前日は、このミースのファンズワース邸だ。

現代建築の巨匠と言えば、コルビジェ、ライト、ミースというのが普通だが、その巨匠二人の代表的住宅建築を見られるという贅沢……。

たった二日間で、教科書で習うモダンデザインの歴史的住宅を二つも見てしまったのだ。

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今回のツアーはそれだけに止まらない。

イリノイ工科大学のクラウンホール、レイクショア・ドライブ・アパートメントとミースの代表作を全て網羅していたのだ。


追記 180701

藝大建築の一年生だった頃、もう半世紀前のこととなってしまったが、吉村順三はこの二つの住宅の話をしてくれた。

「ファンズワース邸の鉄骨は、部材そのままじゃなくて端がヤスリが掛かっていているものだからちょっと錆びていたね……」とか、「落水荘はね、キャンティレバーが激しいものだから、スラブには鉄筋が一杯入っていて錆びていたね」なんて錆の話ししかしてくれなかったなぁ。

まぁ、今回、その現場を訪れることができたのだ。


Posted by 秋山東一 @ July 1, 2018 02:59 AM | TrackBack (0)
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