160503

日本国憲法前文

THINK

今日は憲法記念日だ。現今、政権の憲法無視の態度と所業は目に余るものがある。このような時こそ、ここに憲法前文を掲げておきたいと考えた。

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。

 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。

 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。

 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

安倍晋三氏と日本国憲法前文
 ● 朝日新聞デジタル:「みっともない憲法、はっきり言って」安倍・自民総裁 - ニュース - 第46回総選挙
 ● 日本国憲法の前文を巡り、安倍総裁の国語能力に関して疑義が発生: ニュースの社会科学的な裏側

 小田嶋隆が言っていたなぁ、「心臓(晋三)には血管(欠陥)しかない」


Posted by 秋山東一 @ May 3, 2016 12:05 AM
Comments

Tosi さん、コメントありがとうございます。
現政権の嘘と欺瞞に満ち満ちた世界、まさしく、この悪夢のような世界を早く終わりにさせたいと思っています。

Posted by: 秋山東一 @ May 3, 2016 07:52 PM

きょう憲法記念日五月三日付の朝日新聞に掲載されたいくつかの記事は、自民党の憲法草案にみられる「公益」なるものを経済のグローバル化の文脈のなかで考察しています。大まかに要約すると、このような「公益」は小さな普通の人々の基本的諸権利を制限しようとするが、反対に、多国籍企業や富裕層などの私的個別利益の追求は後押しする、という重要な指摘を含む内容であり、いぜんとして基本的には新自由主義、市場主義の立場をとりつづけている朝日新聞としてはよい記事だったと言えます。
世界の1%の利益に対応しているものを公益、国益あるいは一般利益とみせかけるまやかしを広く受け入れさせるためには、それをトリクルダウンのような擬餌と組み合わせる必要があります。しかしトリクルダウンのようなことは現実には起こらないのですから、このようなまやかしを長期にわたって維持することはおそらく不可能でしょう。
実体経済の低迷は続き、円安と株高も掻き消えただけに、プレスの自由度72位を十分に納得させるマスメディアの報道姿勢にもかかわらず、安倍政権が予想以上ににもろくかつ急速に崩れる可能性はあります。参院選については、けっして楽観的にはなれないにしても、民共社生等の共闘によって改憲勢力三分の二特別多数をなんとしても阻止し、この悪夢のような政権の終わりの始まりに繋げたいものです。

Posted by: Tosi @ May 3, 2016 07:04 PM

そらさん、どうもです。憲法記念日……、私も、今こそ肝に銘じねばと思っているところです。
最近はSNSばやりで、何事も「いいね!」ですんでしまい、ブログのコメント欄も閑古鳥ですが……、ありがとうございました。

Posted by: 秋山東一 @ May 3, 2016 09:43 AM

こんにちは。
憲法記念日ですね。
わたしも先ほど『井上ひさしの 子どもにつたえる日本国憲法』(絵・いわさきちいろ)を改めて読みました。

Posted by: そら @ May 3, 2016 09:25 AM