秋山設計道場第13クール始動 | [ BeV Standard ] |
27日午後、道場ホームグラウンドの名古屋コスモスクエアに今期道場生が集合、13クール第一回が始まった。これから五ヶ月間の全5回、東京、静岡、兵庫のアウェイと名古屋での開催だ。
まず、一日目の見学先はコスモホームの竣工間際の現場と「岩成台の家」だ。
この家、私、LANDship の設計したもの、私にとってフォルクスハウス以前の最後の在来工法の家なのだ。
実は、この家はコスモホーム設計チーフの森井栄年氏の自宅だ。この家の主であったTご夫妻が十数年お住まいだったが、大阪に引越しするにあたり、その後を引き継いだのが森井氏なのだ。
久しぶりの「岩成台の家」訪問であったが、自ら設計した一つの家が、今もって育っていっているのを実感した。
Tご夫妻の家、今でも思い出すくらい濃厚な時間と設計であった。そのお二方が十数年過ごされた家であったものが、実に、ゆっくりと……、それを引き継いだ森井さんご一家の家に育っていっている。うまく……というか、よく設計された家は、特殊解を超え……、一般解として十分使われていく……。
そんな考えを抱いた時間であった。
今回、道場生10名中、半分が初めての方々……、どんな設計が見られるのか、大いに楽しみである。
これが私の解答、KADO no IE だ。
これは、道場生の作品に赤ペンを入れる際、自分の作品に赤を入れて設計意図を説明したものだ。
私は今考えている設計手法でやってみている。この数年間、その手法の設計に夢中なのだ。
道場二日目、朝9時から昼までの3時間……、私も道場生と同じくA3一枚の手書きに集中する。これが道場の流儀なのだ。
そして、いつも、これが模範解答ではないと宣言してから、道場生の発表、そして私の悪評高き講評が始まる。
何期か経験した道場生の設計能力、その進歩著しく……大いに喜ばしい。