NHK ニッポン戦後サブカルチャー史 | [ BOOKS ] |
NHKの教育テレビ……Eテレで放映された、宮沢章夫の「NHK|ニッポン戦後サブカルチャー史」は観ていないのだが、なかなかの評判だったようだ。
本書はその書籍化されたものだが、放映された「講義一覧」を活字にしたものではなく、NHKの制作班の全体コンセプトのたたき台に宮沢が答える……というテキストを書籍化したというもののようだ。
全部で253頁もあるが、その半分強は年表「サブカルチャーの履歴書 1945-2014」という構成なのだ。
テレビで観た内容……に期待すると、ちょっと異なる印象なのかも知れない。再放送を期待したい。
序章 サブカルチャーとは何か
第一章 五〇年代にサブカルチャーの萌芽を見る
第二章 六〇年代の表現者たち 大島渚、新宿、『カムイ伝』
第三章 極私的、七〇年代雑誌・音楽変遷史
第四章 セゾンとYMOで八〇年代を語る
第五章 「サブカル」の出現と岡崎京子
第六章 それぞれのサブカルチャー
愛と幻想の「不思議の国」の物語
主要参考文献
サブカルチャーの履歴書 1945−2014
最近とみに文化評論家としての活躍が目立つ宮沢章夫だが、彼は多摩美の建築出身、静岡県は掛川にある工務店の息子なのだ。彼の思考の骨格は建築的な思考の延長にあるのだろうか……。