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ONKALO

Cinema , THINK

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映画「100,000年後の安全(原題 INTO ETERNITY)」を下高井戸シネマで観た。

ONKALO オンカロとは、フィンランドの Olkiluoto オルキルオトに建設中の、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の名前、フィンランド語で「隠された場所」の意味だ。この映画はその場所を舞台にしたドキュメンタリーである。

邦題「100,000年後の安全」とは、10万年を要するという高レベル放射性廃棄物を安全に人類が管理できるのかという問題を意味している。
美しい映像とともに、このフィンランドの最終処分場の当事者たちがモノローグのように語っていく。

10万年後、果たして人類はこの地球上に存在しているのだろうか……。現在、世界中の高レベル放射性廃棄物は25万トンに上るとのこと……、そんな危険な廃棄物の処理の目処が立たぬまま、今の我国の原発再稼働の問題なのだ。


 ● Posiva - ONKALO

Google map 上の ONKALO だ。坑道入口が見える。
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Posted by 秋山東一 @ July 11, 2011 12:11 AM
Comments

マスクマンすずめさん、どうもです。
私も、その課題の重さにたじろぎました。すくなくとも彼の国ではこのような映画が撮られましたが、きっと、我国では闇の中でありましょう。

Posted by: 秋山東一 @ July 15, 2011 06:49 PM

こんにちは。  
昨夜、下高井戸シネマに行って見てきました。 事故のあるなしに関わらず増え続ける放射性廃棄物に向きあうこと ・ ・ ・ 重く深刻な課題ですね。
 最終処理が不可能なものを生み続けているモノ(原発)が現実に平然と稼動していることにもっと注目しなければ。下高井戸シネマでの上映は土曜までですが、 そのあと恵比寿の写真美術館でも上映されるようですね。

Posted by: マスクマンすずめ @ July 15, 2011 01:00 PM

たかさん、どうもです。
この映画の不気味なところは、10万年後を実に真面目に考察している人たちがいるということです。私たちの世界は既にそこまで進んでしまった……、というところが、恐ろしいところです。
まだ、事故を起こしてしまった国の私たちは、作り出してしまった物に真剣に向き合ったいないだけなのです。

Posted by: 秋山東一 @ July 11, 2011 10:56 AM

世界の「原発推進派」は、「そんな先のことまで考えちゃいないよ。」
という「アタマ」しかもってませんね。
これから生まれてくる「コドモタチ」や「セイブツ」のことなどなんとも、ですね。
糾弾されれば、「経済○○省が...」などと苦し紛れ、の我が国も然り、です。

Posted by: たかさん @ July 11, 2011 09:09 AM