ル・コルビュジエの愛したクルマ | [ Architecture , BOOKS , Car ] |
「マキシムカー」という名前とは知らなかったが、彼のドローイング集の中に図面等々が色々あって見ていたものだ。シトロエン2CVをリアエンジンにしてしまったような……、もちろん2CVの方が後のものだから、コルビジュエのデザインの影響のように思える。
もちろん、本書の表紙にもそれはあるし、本文にもある。でも、その話で本書が構成されているわけではない。本書はコルビジュエの思想と自動車の時代、そのコンテンポラリー……、時代精神に彩られた相関を描く……描こうとした本なのだ。
彼の愛車1920年代の VOISIN LUMINEUSE ヴォアザン・ルミノーズから話は始まる。
N.2 ル・コルビュジエを巡る旅
スタイン邸
サヴォア邸
両親の小さな家
ナンジュセール・エ・コリ通りのアパルトマン
カップ・マルタンの休憩小屋
スイス学生会館
ブラジル学生会館
救世軍難民院
マルセイユのユニテ・ダビタシオン
フィルミニのユニテ・ダビタシオン
サント=ボーム計画
ロンシャンの礼拝堂
ラ・トゥーレット修道院
サン=ピエール教会堂
ケム・ニッフェルの水の塔
N.3 パリ・ヴォアザン計画とマキシマムカー
パリ・ヴォアザン計画
FIATのテストコース、リンゴットにて
パリ近郊の高速サーキット、モンレリー
ル・コルビュジエが設計したマキシマムカー
マキシマムカーの影響と小さなクルマたち
FIATはすべての技術を小さなクルマにそそいだ
戦後、開発されたバブルカーたち
CITROENは20年代からパリの風景を変えてきた
マキシマムカーの歴史
N.4 ジャンヌレ少年がル・コルビュジエになる日
生い立ちからパリへ出るまで
生誕前夜に自動車は生まれた
エスプリ・ヌーヴォーと1920年代の芸術家たち
人名・用語辞典
略年譜
関連マップ
まぁ、コルビュジェと自動車の話では一冊の本にはならず……、半分はコルビュジェの作品探訪……ではある、本書は、自動車のエンスーである著者のコルビジュエへのオマージュと考えれば合点がいくのである。
Posted by 秋山東一 @ June 9, 2011 12:31 AM玉井さん、どうもです。
やぁ、表紙のLCなんてなんだか間が抜けていますよね。
まぁ、マキシマムカーについての唯一の本だし、写真(建築の……)も新しいし、お薦めできます。
おや、そうですか
コメントを書いたあとで目次を見たら
とうにお馴染みの建築のことが書かれているようで
たしかに、ちょっと水増ししている感じのようですね
秋山さんも書いていらっしゃいますが
玉井さん、どうもです。
いやいや、それほどデザインが……という本ではありませんです。どうして、コルビュジェについての本なのに、フォントやらなんたら、配慮が足りませぬ……。
知らなかった
この本の第一発見者になれなかったことをいささか悔しく思います
じゃあオレは、フランスの原作を買おうか、と思ったら
日本発の本のようですね。
しばし、われらが行政府、立法府、経済界、報道機関の無思想への憤りを忘れさせてくれることを期待して
本屋にいきます・・・デザインもきれい