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朱鯱容

Art/Design

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最近、名古屋で単独で宿泊する時には、栄の「R&B栄東」なる(安)ホテルに泊まるのだが、栄の地下鉄からホテルに向かう途中に中区役所がある。

その広場にあるのがこのモニュメントである。

銘板に「このモニュメントは名古屋のシンボル鯱をイメージしたものです」とある。彫刻家・清水九兵衛氏の作品とのことだ。

氏は1922(昭和7)年生れ、現名古屋市の大久手町出身だ。1942(昭和17)年、名古屋高等工業学校 (名古屋工業大学) 建築科を半年繰上げて卒業し徴兵、沖縄戦から生還、1949(昭和24)年東、京芸術大学工芸科鋳金に入学した。在学中に京都の清水焼の名跡、六代清水六兵衞の養子となり陶芸家となる。1953年卒業し、陶芸家として日展の審査員も務めたが、1967年に日展を辞し陶芸をやめ抽象彫刻家として活躍、2006年死去されている。

朱色、そして太いパイプに鎧状の甲板が……、私には名古屋人が好むと言われる「エビ……」をも象徴しているのではないか……と考えているのだ。私はその建築的にして、ユーモラスな形態……大変好みである。

Posted by 秋山東一 @ December 12, 2009 10:36 PM
Comments

りりこさん、どうもです。
この名古屋市中区役所の広場のこれを見て、清水九兵衞氏を知ったような次第で、真に不勉強でありましたです。ネットで何点かの作品を見ましたが、皆面白そうで……機会があったら見てみたいと思っています。

Posted by: 秋山東一 @ December 20, 2009 08:31 PM

清水九兵衞先生はずっと憧れの作家でした。
晩年はまた陶芸をされていたのですよね。
クールで陽気な作品が多く、すてきです。
(他に表現の仕方がないのか>わたし)

Posted by: りりこ @ December 19, 2009 12:49 PM

kadoorie-ave さん、どうもです。
私も見た途端にシャチホコであると確信しました。まぁ、鯱というのは想像上の動物のようですが、これってシャコ(蝦蛄)というものにも見えますし……、名古屋人が好むと言われているエビャフリャァにも見えるのであります。

Posted by: 秋山東一 @ December 14, 2009 11:49 AM

写真を拝見しただけで、「あ、鯱!?」と思いました。こういうモニュメントと町中で出会ったら、愉快な気分になってしまいます。鯱の背を反らせる力の入れ具合が、このシンプルな形の中に宿っていて、こちらまで背中を反らせてしまいそう...。きれいですねえ。

Posted by: kadoorie-ave @ December 14, 2009 11:10 AM