040512

dyson ダイソン

COSTCO , TOOLS

dyson_1.jpg

ダイソン社サイクロン式掃除機である。  

どちらかというと、その先鋭的なデザインの方にひきつきられてしまうが、本来は「デュアルサイクロン」という、遠心力を使ってゴミやホコリを分離する技術の成果なのである。カッコはいいけどその性能はどんなものかしらと、いつも気になっていたのだ。
しかし、その価格と、最近のちょいと過激なドロップみたいな色使いに、やや尻込みしていたのであった。


久しぶりの下北沢で通り掛かりの VIC4 の店頭に見つけたのだ。
ダイソン掃除機が廉価販売されているではないか。それも旧型ということなのかグレイと黄色のやつだったのだ。うむ、こりゃ買わねば......ということになってしまったのだ。

DC05 の silver/yellow というスタンダードな製品であった。
外箱には「今ならHEPA(+)フィルターついてます」なるシールが貼られて、どうもワンランク上の仕様らしい。しめしめ。

最近の日本製掃除機に比べると、大きいなーというのが第一印象だ。通常の一つの流線型の筐体に機能が収まっているという形態ではなく、複数の機能を持った要素がそのまま組み合わさった形態が実に新鮮なのだ。その上、流体力学っぽい理屈を感じるディテールが面白い。
デュアルサイクロンによって空気とゴミを分離する透明シリンダー(ゴミがとれるのを観察できるのは、いまのところ面白い)が本機の肝の部分だが、はずした状態はなんだか理科の実験器具をばらしたっていう感じである。なんたって「原理主義的」なデザインというところがカッコいいのだ。
排気は二つのフィルターを通過し、それは吸い込む前の空気よりも清浄なんだそうだ。

その空力的原理主義的は Be-h@us の Be-air にもいえるところだ。Be-air のトルネード方式も dyson のデュアルサイクロン方式みたいになればいいなと思っている。

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このダイソン掃除機は、ジェームス・ダイソン James Dyson の発明品にして彼のデザインなのだ。
彼はロンドンの王立美術大学(Royal College of Art)出身、英国の芸大みたいなもんだな。その彼が発明家にしてデザイナー、すごい。
紙パックの目詰まりという宿命的な欠陥を持つ掃除機を改良すべく、5年の歳月と5,127台の試作品を経て、ついに1993年、世界初の紙パックを使用しないデュアルサイクロン掃除機 DC01 を生み出したのだ。

ダイソンの紙パックを使わない掃除機が最初に販売されたのは日本だったんだそうだ。1991年に「Gフォース」が販売されたそうだ。International Design Fair賞を受賞したり。その性能が高い評価を得てGフォースはステータスシンボルとなるったそうだが、知らなかったなぁ。今でも、その「Gフォース」は販売されている。それも驚きだが、オブジェにでも使うのだろうか。

各国のダイソンのウェブサイトがあるが、日本では製品紹介は DC08 だけだが、本家本元の UK のサイトには DC03 から DC11 までラインナップされている。そこには飽くことのない開発の成果が示されている。DC08 ではラディックスサイクロンなる新鋭技術、そして、DC11 なる新鋭機、そして最新のドラム式洗濯機まで登場している。  

dyson_uk.jpg

世界各国の dyson サイトのインデックスだ。
内容体裁はみな共通だが、もとろん言語が異なる。
www.dyson.com

日本の dyson サイト、DC08 だけなのがちょいと寂しい。
www.dyson.co.jp

本家本元、英国の dyson サイト、当然だが英語である。
www.dyson.co.uk

dyson.gif

Posted by @ May 12, 2004 01:52 PM
Comments

五十嵐さんどうもです。

僕がコストコを知ったのは、Dyson をネットで検索してたら、コストコで買い求めたという話をみたからです。その時はもう買っちゃった後だったんですが。
でも、いい買い物でしたね。今、日本の最新型はDC12だと思いますが、五十嵐さんのDC08は旧型でも新型と同じテレスコープ仕様になったやつだし、いいなぁ。

この Dyson のエントリーも COSTCO カテゴリーに昇格です。

Posted by: 秋山東一 @ October 6, 2005 10:32 AM

今日、コストコで"Dyson DC08テレスコープ"をウォレットクーポンを利用してコストコ通常価格41,790円の5250円引きの36,540円で買ってきました。
前回のクーポンセールの時は売りきれてましたが、今回は山積みでした。今日は雨天の平日午前中と云うのに駐車場は空車待ちという混雑ぶり。
それにしても、Dyson の吸引力にはぶったまげました。

Posted by: iGa @ October 5, 2005 10:27 PM

ダイソンの「英国が誇るモダンデザイン」は、プロダクトデザインのみならず、建築設計においても示唆にとんでいる。

「...........「デザイナー兼エンジニア」というこの発想により、その両方の要素が融合された製品が実現します。デザインに優れた製品を作るには、高い性能を発揮できる最新のテクノロジーとエンジニアリングを活用する必要があります。さらに、巧みな設計により、意図した目的で使いやすさを実現する必要があります。また、耐久性にも優れ、見た目の美しさも表現する必要があります。最後に、万一に備えて、優れたサポートと修理のしやすさも要求されます。..........」

建築設計では当たり前だよな、と言いたいところだがそうではない。きちんとここまで言える建築設計があるかどうか。
設計者は優れたデザイナーであり、優れたエンジニアでなければ...... と考えるが。

http://www.japandesign.ne.jp/HTM/REPORT/dyson/01/

Posted by: 秋山東一 @ May 14, 2004 09:58 AM

昨年の2月23日にCitrohan Netのメーリングリストに書き込んだものです。
この「未来への教室」も番組終了したみたいですね。「未来への教室」で印象に残った人はこのジェームズ・ダイソンとジェームズ・タレルの、二人のジェームズでした。
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昨日(2003/2/22)、土曜日のNHK教育「未来への教室」でジェームズ・ダイソンは授業を世界初の鉄橋「アイアンブリッジ」(←そのまんまやないか!)から始めた。その「アイアンブリッジ」の仕口や継ぎ手のディテールが面白いですね。60〜70年代くらいのプレキャストコンクリートのディテールにも似た感じのものがあったような記憶があるけれど、どっちも木造軸組から発想しているのでしょうね。

たぶん再放送は来週土曜日の午前中だと思います。

James Dyson
http://www.dyson.co.uk/default.asp
http://www.dyson.co.jp/
未来への教室 ジェームズ・ダイソン
http://www.nhk.or.jp/future/room/dyson.htm
アイアンブリッジ
http://homepage2.nifty.com/y-structure/sub-photo48.html
TBSの世界遺産でアイアンブリッジ が放送されたことを知りませんでした。
http://www.tbs.co.jp/heritage/19970330/wslide.html
Iron Bridge 公式サイト
http://www.ironbridge.org.uk/
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Posted by: S.Igarashi @ May 12, 2004 10:25 PM