土生(どしょう) | [ Art/Design , Event ] |
先輩の矢島洋三さんの作陶展が開かれている。
昨日はそのオープニングパーティ、会場は「紙舗 直 PAPER NAO」のギャラリー、奥様の矢島孝子さんのバイオリン演奏もあり、親しい方々で和やかなパーティでありました。
矢島洋三さんはプロダクトデザイナーとして高名な方である。もう30年余り前、ヨーロッパ旅行にご一緒させていただいた時からのお付き合い、何かにつけお世話になっているのだ。
その矢島さんが陶芸を始められたのだ。今までのプロダクトデザインとは全く異なる世界、でも、いままで見慣れた陶芸作品とは違った世界を見せてくださっているようだ。
会場の「紙舗 直 PAPER NAO」は坂本直昭さんの「紙」の世界だ。紙紙紙・・の世界に圧倒されそうだ。
会期 2003年10月18日(土)〜11月11日(土)
10時〜18時 日曜日休み
会場 紙舗 直 3階ギャラリー
東京都文京区白山4-37-28
電話 03-3944-4470
矢島洋三-土と遊ぶ-展
土生(どしょう)
てすさびに始めた陶芸、私は土を自己表現の素材として自分の気持ちのおもむくまゝに自由に創作することを楽しんでいます。
今回の作品は、自然や日常の中に垣間見られる造形を題材に、自分のイメージをかたちに、ふくらませたものです。
土の調べ、土の子、土の華、水墨山水、山岳賛歌、土波のうねり、包まれるかたち等々、すべて手びねりという原初的な技法で作陶したものです。
未熟な技でかたちづくるのは、骨の折れることですが、土のもつ温かさ、しなやかさ、偶然性に助けられ、様々なかたちが生まれました。
土とのふれ合いを通して知ることの出来る無限の可能性、土は生きていることを実感しつゝこれからも土との対話を進めていきたいと思っております。
矢島洋三
生命始源四十億年
土器創生一万二千年
宇宙漂流の一刻、一粒
是も非もあってたまるか、
土は、宙そのもの
土は、命以外の
何ものでもない。
坂本直昭
私と陶芸との出会いPosted by @ October 19, 2003 09:39 AM
長年約束ごとの多いプロダクトデザインを本業とする私にとって、やきものはその自由さに於て、心魅かれるものであった。
十数年前、信楽焼を使ったデザイン開発プロジェクトに関わることになり、産地の作家達との長い交流を通じて現場を知り、やきものとの関わりを深める機会に恵まれた。
六十を過ぎて体調をくずし、これをきっかけに心に暖めていた自分なりの陶芸の世界に一歩踏み出すことになった。
素材の違いはあっても、常に啓発され続けてきた直さんの紙の空間との出会いが楽しみである。--作家略歴にかえて--
紙舗 直 ですか、白山通り(国道17号線)に面した和紙の専門店ですね。あの辺りはパーキングメータがあるから車でも大丈夫、建築内装にも使えそうな紙も沢山ありますね。
Posted by: iGa @ October 20, 2003 07:39 AM